下山する勇気も大切(新聞掲載)

東日本大震災の起こった2011年に、デーリー東北「こだま」に掲載された記事です。

「下山する勇気も大切」

東日本大震災から2カ月が経過した。多くの方々が亡くなった。心からご冥福をお祈り致します。
あの日、僕はガイドと共に八ケ岳にいた。午後4時半過ぎだったろうか。ガイドによる講習を受け終えて山小屋に戻ると、テレビには想像を絶する映像が・・・。
八戸の家族や友人の無事を確認し、翌日は予定通り赤岳に登頂するつもりでいた。しかし、明け方に長野県でも地震が発生。相次ぐ余震による雪崩や登山道の崩落を予測したガイドは、下山することを決断した。
下山する途中、この状況でも登ってくる数人の登山者に会った。
「ああいった人たちが事故に遭う。何となく分かる?」とガイドが僕に語り掛けてきた。何も言えなかった。もし単独で経験豊富なら、きっと自分も危険を承知で登り続けていたからだ。
万が一の事態が起きた場合を考えて、下山を決断するという勇気は大切だ。今まで、僕は登山には体力、技術、経験があれば絶対に大丈夫だと思っていたが、このような向こう見ずな考えや自信は消えた。
僕はこれからも多くの山を登ると思う。しかし危険が予測される時などは下山するなど、自分の命を守ることを第一に考えて行動したい。そして、またいつか、冬の八ケ岳連峰に挑戦したい。

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