自転車旅行の魅力(新聞掲載)

僕が自転車旅行について書いて、2012年11月5日デーリー東北「こだま」に掲載された記事です。

「自転車旅行の魅力」

残暑が続き晴天に恵まれた9月の中ごろ、4泊5日の自転車一人旅に出た。
今回使用した自転車は、前後左右にバッグを取り付けることができる優れ物だ。ルートは、まず八戸から大間崎を通り脇野沢へ。そこからフェリーに自転車を積み、三厩へ。竜飛崎に行った後は深浦、能代を通過。最後は十和田湖を通り帰路に就いた。最終的な走行距離は750キロにも達した。
つらいと感じることもあったが、自らの力でペダルをこいで訪れた土地は、旅が終わった後でも身近に感じる。中でも下北半島にある九艘泊(くそうどまり)という地名は印象的だった。
そして今回の旅で、たくさんの素晴らしき思い出ができた。満天の星空を見上げながらのキャンプ場での宿泊、旅先での一期一会の出会い、仏ケ浦、千畳敷、日本海の絶景、険しい峠越えなど・・・。
自転車での旅の魅力は、何より自分のペースで、自分の立てた計画に従って、自分の力でこんなにも遠くへ来たんだという充実感を得られることだ。そして上りはつらいが、その分下りは爽快だ。風を、自然を体全体で感じることができる。さらに、自転車の旅は地球環境に優しいエコ旅行でもある。
高校生のころに憧れていた、自転車での日本一周旅行の夢。かなえられるのは何十年先になるか、想像もつかない。とてつもない年月と距離、多くのトラブルにも遭遇するだろう。だが、いつかこの夢を実現したい。多くの驚きや感動、発見があるに違いないのだから。

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